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インスタントコーヒーの行方

最近はインスタントコーヒーを良く飲み、その行き先や飲む理由に思いを馳せますが、コーヒーについて研究しているわけではありません。

コンテンツ文化史学会大会へ向けて7:ファンダムということ

もう7回目ですね・・・。
http://www.contentshistory.org/2009/11/26/612/

さて7回目となりました。といいますか大会も今週末に迫ってきました。あと数日です。参加登録はお早めに!


といつもの誘導作業は置いておきまして、今回の大会テーマで重要な点の一つとしては「場」の問題が挙げられるかと思います。同人誌や同人ゲームで言いますとコミケットなどの即売会はリアル・コミュニケーションが行える場ですし、とらのあななどの専門店もまた流通という場になります。音楽においてもマイスペースなどのSNS空間でのつながり、アニメにおいてもネット上での活動が盛んになっています。イラストという点でもpixivといった場があります。このようなファンダムが形成されているジャンルにおける活動の場、特にアマチュア文化のような側面での研究はまだまだこれからと言えることが出来るでしょう。特にこの点に着目した論文としては次のものが挙げられます。

  • 玉川博章「ファンダムの場をつくるということ――コミックマーケットのスタッフ活動」(玉川博章、名藤多香子、小林 義寛、岡井崇之、東園子、辻泉『それぞれのファン研究―I am a fan』風塵社、2007年、所収)


こちらの論文ではコミケットの研究は従来どうしても参加するファンに向けられたものが多かったわけですが、「これまでのコミックマーケットに対する視点の中で、欠けているひとつの視点がある。それはコミックマーケットという場、イベント自体の特異性である」(本書16ページ)とあるようにコミックマーケットを「場」と捉え、ファン・スタッフ・サークルという重層的な三者から解き明かしています。特に日常空間から離れた「第3の場所」というオルデンブルグの定義を援用しつつ、ファンダムの場として参加者への平等に場を提供するコミケットの実態を把握しています。しかし、玉川さんも書かれているように、ファンダムの場もまた近年は大きく変化しているのも事実です。今回の大会で、様々なジャンルの方々が登壇されることにより、総体としてのファンダムの場を把握することができるかもしれません。


それぞれのファン研究―I am a fan (ポップカルチュア選書「レッセーの荒野」)