インスタントコーヒーの行方

最近はインスタントコーヒーを良く飲み、その行き先や飲む理由に思いを馳せますが、コーヒーについて研究しているわけではありません。

『文芸ラジオ』創刊イベント

創刊イベントを下記の要領で行います。ぜひお越しください。

http://www.tuad.ac.jp/2015/07/49310/

日時
2015年7月16日(木)17:30〜19:00
会場
八文字屋本店(山形市本町2丁目4-11)
メンバー
・編集人
池田雄一(文芸学科准教授)、玉井建也(文芸学科専任講師)
・執筆者
文芸学科学生
・発行人
山川健一(文芸学科学科長・教授)
・ゲスト
栗原康(文芸学科非常勤講師) 『はたらかないで、たらふく食べたい』(タバブックス)『学生に 賃金を』(新評論)『大杉栄伝』(夜光社)
荒川匠 『ガンスミス』(幻冬舎)でデビューの新人作家。本学大学院1年
笠原伊織 『アノヒカラ・ジェネレーション―—東日本大震災と東北の 若者』(幻冬舎)の著者。文芸学科卒業生

内容
・発行人から雑誌の趣旨などを説明
・編集人から刊行までの経緯などを報告
・学生からの体験談
・ゲストによる記事の説明/コメント

表現論1で取り上げたもの、その2

さて、時間が経たないうちに備忘録として記録しておきます。1回目から4回目はこちら

  • 第5回目 柚木麻子「ふたりでいるのに無言で読書」

終点のあの子 (文春文庫)

  • 第6回目 深緑野分「片想い」

オーブランの少女 (ミステリ・フロンティア)

  • 第7回目 尾崎翠「こおろぎ嬢」

第七官界彷徨・琉璃玉の耳輪 他四篇 (岩波文庫)

最果てアーケード (講談社文庫)

有永イネ版も読みました。
最果てアーケード(1) (KCデラックス BE LOVE)

向こう側の遊園 (講談社文庫)

1回目から4回目まではミステリィでしたが、ここ最近は少女に焦点を当てた作品からファンタジーへと移行しています。

『文芸ラジオ』のFBページ・Twitterアカウントができました。

もう稼働しています。

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(玉)という記名が私です。ということは、ほとんど私が書いているわけですが、ぽつぽつと学生や同僚教員も書いています。そのうち他の方々の比率を増やしていきたいです。その理由は単純に私が疲れるからです。

文芸ラジオ 1号 ([テキスト])

文芸ラジオ 1号 ([テキスト])

文芸誌『文芸ラジオ』創刊のお知らせ

私も編集に関わっている東北芸術工科大学芸術学部文芸学科による文芸誌『文芸ラジオ』が創刊されます。具体的には5月28日です。

私は編集に関わりつつ、自分自身でも論文を執筆しました。昨年度の立命館大学のゲーム研究会や年度末に開催された日本デジタルゲーム学会にて発表した内容を文章化したものになります。「歴史イメージの連続と断絶」というタイトルですが、岩見重太郎と猿飛佐助というフィクション的世界観で構築された人物二名を追うことで歴史イメージの変容を考えようという内容です。

さらに書くだけではなく、インタビュワーとしても関わっており、『一鬼夜行』シリーズでお馴染みの小松エメルさんにインタビューをさせていただきました。好きな作家にお会いできるというのはこの仕事の役徳ですね。サインしていただいた本は研究室に置いております。これまでのご自身の歩みや作家としての取り組み、そして今後の展望などを語っていただきました。

その他にも我らが学科長山川健一先生の5年ぶりの新作や保坂和志さん、辻井南青紀さんなどのプロの方々の新作も収録されています。そして、もちろんフレッシュな新人の作品も多数ありますので、新人作家にいち早くファンレターを送るマニアな方々にもお薦めです。

それから今度のオープンキャンパスと絡めて創刊イベントを行います。

http://www.tuad.ac.jp/2015/05/48103/


文芸ラジオ 1号 ([テキスト])

◎内容目次

【特集】ポップカルチャーとしての時代小説
小松エメル「時代小説・妖怪・新選組
平野謙太「犬神」
玉井建也「歴史イメージの連続と断絶」

【講演録】
保坂和志「小説の向こう側にあるもの」

【評論】
栗原康「だまってトイレをつまらせろ」
大泉ひかり「プロミスオブロリータ」

【小説】
辻井南青紀「目隠しをとれ/目を閉じたまま死ぬことはできない」
山川健一「老いた兎は眠るように逝く」
嘉村詩穂「翡翠譚」
佐々木ヒロミ「手帳」
中野楓子「熱線」
永尾天晴「鬼と縁日」
岡田エツコ「千日手
佐藤瑞月「白の熱」
笠松美和「虹を見るまで」
阿部崇史「document」
若菜くるみ「瞼の裏の水色の街」
佐藤滴「まなつの残光」
桐井美冬「白いピアノと冬の貝殻」
有谷亨「リグレット・トリップ」
井上陽能人「それぞれの逃げみち」
畠山陽色「通過する地点」
丸山千輝「あおを紡いで」
本間広夢「オモト町」

【詩】
サクマカエデ「8畳間の宇宙」

【戯曲】
富樫夕海「酸素不足な金魚たち」

【花小路文学賞の作品】
五十嵐優樹「ラインボール」
橋本葵「夢のムコウ」
難波「あ、のころ」

オープンキャンパスのお知らせ

5月30日(土)・31日(日)の2日間に渡って、東北芸術工科大学の春のオープンキャンパスが開催されます。今年も私は文芸学科の場所にてお待ちしております。企画は複数ありまして、例年通り「学科説明会」を開催いたします。受験・進学を検討されている方はぜひご参加ください。そして、これも例年行っていますが、入試相談および文芸カフェもございます。実際に教員そして在学生と会話をすることで学科の雰囲気を肌で感じ取ってください。もちろん持ち込み作品も大歓迎。小説、評論、エッセイその他、書かれたものを持ち込みください。教員による講評を付けて後日、ご返却いたします。

今年初めて開催するイベント一つ目は「自撮り写真を使って、フォトブックを作ろう!」です。その場で撮影した画像データを使いながら、「編集」の基礎を体験することができます。楽しいですよ。やったことありませんが(今年初めてなので)。

もう一つのイベントは「マンガ「ONE PIECE」でストーリー作りを学ぼう!」です。私が喋ります。物語を紡ぎ出すことの基礎的な体験をしていただきます。個人的にビビが好きなのでアラバスタの物語を中心に検討します。したがって、参加される方は読んでおくと良いかもしれません。読まなくても別に問題ありません。私が説明しますので。

なお、オープンキャンパスに関して詳細な情報は下記の大学のサイトからご覧ください。
http://blog.tuad.ac.jp/oc/?p=374
大学全般に関しては以下のサイトを参照。
http://blog.tuad.ac.jp/oc/

三宅陽一郎氏特別講演会のお知らせ

週明けには文芸学科の皆さんに告知メールが行くと思いますが、三宅陽一郎さんの講演会を開催いたします。文芸学科の学生さんが対象ですが、他学科の学生さんの学びたいという熱意を尊重します。

  • 三宅陽一郎氏特別講演会
  • 日時:6月3日(水)15時半~16時50分
  • 三宅氏からのコメント:

物語が動き出す時に、人工知能は時に大きな役割を持ちます。物語の中で、人工知能は、時に人間と似て非なるものであり、時に機械の代弁者であり、時に話すテクノロジーであり、人間や生命との新しい対立軸を産み出すのです。

一方で、現実において、発展しつつある人工知能は、工場やソフトウェアの中から、実際の社会の中へ進出しつつあり、そこに人は、人工知能が少しずつ社会を変革して行くことへの期待と不安を持ち始めています。そこでは研究者や企業が持つ文脈と、人々の中で不安と期待から産まれる物語が対決しつつあるのです。

本講義では、これまで物語の中で人工知能が引き受けて来た役割、立ち位置と、逆に、現代の人工知能が実社会で描こうとしている物語について考察します。

  • 取り上げる主な作品:

[小説]
アイザック・アシモフ 「ファウンデーション・シリーズ」「ロボット・シリーズ」
神林長平戦闘妖精雪風
グレッグ・イーガンディアスポラ

[アニメーション]
士郎正宗攻殻機動隊」(Production I.G.)
中山文十郎原作、ぢたま「まほろまてぃっく」(ガイナックス
松本零士銀河鉄道999

  • 参考文献:

(1) 第53回 日本SF大会人工知能はSFの夢を見るか?」講演資料
http://www.slideshare.net/youichiromiyake/54-sf-sf

(2) 日本のアニメーションにおける人工知能の描かれ方
―事例をベースとしたアニメーションにおける人工知能の表現型の分類―
http://igda.sakura.ne.jp/sblo_files/ai-igdajp/jachs/JACHS_Anime_AI_2011.pdf
コンテンツ文化史学会 2011年大会予稿集)